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職場の安全というと、大型機械に関するものや化学物質の流出といった明確なリスクからの保護を優先して考える会社がほとんどです。一方、作業現場で脅威になり得る「見えない火種」として、静電気の危険があります。 作業員の安全を守るためには、適切な手袋製品、接地システム、静電気防止服、工学的な管理など、包括的な静電気対策が不可欠です。
静電気は、2つの物質がこすれ合って電荷のバランスが崩れたときに発生します。電子機器の製造や化学処理、クリーンルームなどの環境で、静電気の蓄積から静電気放電が発生すると、火災や爆発、また精密機器の損傷につながる恐れがあります。
バルク材の取り扱い、化学物質の移送、コンベアの操作など、静電気による爆発のリスクは一般的な作業の中にも存在します。静電気リスクは、保護手袋や防護服が、電気を逃がすのではなく絶縁するような素材で作られている場合に特に増大し、危険な放電の発生する可能性が高まります。動画をご覧になり、詳細をご確認ください。
静電気はさまざまな産業分野でリスクをもたらしますが、以下の業界では特に影響が大きくなります。
静電気に関連するリスク
爆発および電子部品の損傷。
ATEX環境におけるリスク
静電気による発火に対して特に危険なのが、ATEX環境(爆発性雰囲気)です。たった一回の静電気放電で爆発を引き起こす可能性があり、作業員と施設の両方に重大な危険をもたらします。
精密電子部品へのリスク
静電気放電は、繊細な電子部品に重大な損傷を与える可能性があります。T電子機器の製造、半導体の生産、集積回路の組み立てといった分野で特に致命的であり、ほんのわずかな放電であっても高価な部品を破壊してしまうリスクがあります。
静電気の危険を認識することはあくまで第一歩に過ぎません。 作業員や設備・製品などの資産を保護するためには、予防策を実施することが極めて重要です。
静電気による危険を減らすためには、以下のような予防措置を検討します。
「静電気拡散性」、「静電気防止」という用語はしばしば同じ意味で使用され、それぞれの正確な意味について曖昧になっていることが多くあります。T意味を正しく理解していないと、特にATEX環境(爆発性雰囲気)で使用する手袋を適切に選択することが難しくなります。
これらの用語を明確に使い分けるため、『危険区域(爆発のリスク)における静電気リスク防止のための個人用保護具の選択、使用、管理および保守に関する技術報告書』(CEN-CENELEC JWG ESR N 97)の定義を参照します。
静電気拡散性(ESD)
ある材料や物体が、許容時間内に、電荷を許容レベルまで拡散させる特性を指します。
静電気防止
ある材料や物体が、接触または摩擦によって電荷を帯びる傾向を低減する、または電荷が許容レベルまで拡散するまでの時間を短縮する特性を指します。
一般的には、次のような使い分けがされています。
アンセルでは、要求の厳しいATEX環境や製造現場に対応したESD手袋をはじめ、さまざまな保護手袋ソリューションを提供しています。化学物質の取り扱いと同時に静電気のリスクも存在する現場では、どちらにも対応するPPEが不可欠です。
安全な職場環境を作るためには、危険を把握することが第一歩です。適切なPPE手袋の選択が、静電気による爆発のリスクからチームを守るカギとなります。