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2024年の労働安全衛生法の改正をへて、幅広い業種で保護手袋の見直しが進んでいます。
保護手袋選びの重要な指標の1つが日本産業規格であるJIS T 8116(JIS規格)です。そのため「JIS T 8116適合製品であれば安心」と判断されがちですが、実は「JIS適合」という条件だけでは、十分な安全性と法改正の本旨に基づいた防護手袋選定ができているとは限りません。「透過時間」や「作業実態への適合性」の評価が必要だからです。
【JIS T 8116適合で証明されること*1】
国際標準(EN ISO 374, ASTM F739など)と整合するかたちで
「JIS適合」は選定に必要な判断材料の一つを担う一方で、注意すべき点は、「JIS適合=あらゆる化学物質に対して万能である」という誤解を避けることです。特に耐透過性に関しては、現場で使用する化学物質の使用条件(濃度、単一又は混合物など)が複雑です。たとえJIS適合製品であっても、実際に現場で扱う物質に対して十分な耐透過性を確保できるか確かめるには、より踏み込んだ検証が必要になります。そのため、現場の作業条件に合致する透過データを確認・照合することが不可欠です。
透過データとは、化学薬品に対する耐透過性能を数値化したデータです。JIS T 8116適合で試験方法は信頼できても、その試験結果(透過データ)を幾つ保有しているかは各社によります。対象の化学物質に対する透過データがない又は透過データがあっても使用条件を満たさない場合は、労働安全衛生法に対応した手袋選びを果たしているとは言えません。*2
よって、労働安全衛生法に対応した化学防護手袋を選ぶためには、実際に使用する化学物質の透過データを入手し、薬品濃度や使用時間に対して使用する手袋が安全か、「確かな根拠」に基づいて判断する必要があります。
アンセルは業界最多の5万種を超える透過データを保有しており、混合物も含め多様な化学物質に応じたデータをご提供可能です。そして、その透過データに基づいて最適な防護具を科学的な観点から提案するサービス「ガーディアン™ ケミカル」を無償提供しています。透過データにオンライン上で簡単にアクセスいただけるサービスで、法改正後1万件以上のお問い合わせをいただいております。
具体的には、使用されている化学物質の情報をオンライン上でご入力いただくと、レポート形式で各社様に合った製品を一覧でご返答。そのレポートを基に各化学物質に対する保護手袋の耐性を評価しながら、用途や使用条件に応じて製品を見つけていただけます。
参考文献
*1: 日本工業規格 JIS T 8116:2005 化学防護手袋|発行:日本規格協会(JSA)、2005年版
*2: 厚生労働省「皮膚障害等防止用保護具の選定マニュアル」(第2版)P.77-85|URL:https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/001216818.pdf
透過データ情報のシートの例:
貴社で使用されている薬品の薬品名・CAS番号・濃度・物理的状態から透過データと対応する手袋の情報を表示、ダウンロードすることができます。以下のリンクからデータの検索とダウンロードのページに移行します。化学物質の種類を選択し、データをダウンロードしてください。※データをダウンロードするには無料の会員登録 (サインイン) が必要です。
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