国 / 地域を選択

医療従事者の手荒れについて

手荒れや皮膚炎にお悩みの医療従事者の方々へ

医師や看護師をはじめとした医療従事者の方々の中で手荒れや皮膚炎に悩まれている方は少なくありません。その一方で、医療従事者の間では、手荒れは職業上仕方のないものだと軽視される傾向もあります。手術用手袋等の医療用手袋によるかぶれや頻回な手指消毒など、手の皮膚へ刺激を与える場面が多い環境の中で、手荒れの発生や悪化を予防することはとても大切です。

本ページを通じて、手荒れや皮膚炎に潜むリスクを理解し、自身の手荒れの原因を把握すること、そしてその原因に対処する方法を見つけるお手伝いができれば幸いです。


医療従事者の手荒れに潜むリスク

医療現場における手荒れや皮膚炎の隠れたリスクについて、矢上晶子医師が解説します。

  • 軽度の皮膚炎であっても無視してはならない理由
  • 手荒れや皮膚炎が院内感染につながる可能性
  • 今から始められる手荒れ対策
本動画を通じて、自身や職場での手荒れや皮膚炎への意識および対策について振り返ってみてください。

手荒れや皮膚炎の主な原因と症状

手の痒みやひび割れ、炎症などの症状が引き起こされる原因は1つではありません。ご自身の手の症状が何に起因しているのか、その原因を把握することは手荒れ・皮膚炎の発症や悪化を予防するために非常に重要です。手の皮膚の症状は主な原因は以下の3つに分類されます。



特にⅠ型アレルギー(例:ラテックスアレルギー)やⅣ型アレルギー(例:化学物質アレルギー)の場合は、適切な対処をせずにアレルゲンへ曝露し続けると重症化する可能性が高いです。重症化した場合、Ⅰ型アレルギーならアナフィラキシーの発症、Ⅳ型アレルギーなら慢性疾患への発展に繋がる恐れがあり、仕事だけでなく日々の生活にも影響を及ぼす事態も実際に起きています。
もし、自身の皮膚症状の原因がアレルギーだった場合、手術用手袋や検査検診用手袋など、日ごろ手に着用・使用している医療用手袋等の製品にアレルゲンが含まれている可能性がありますので、是非検証してみてください。


アレルギーが個人にもたらす影響

アレルギーが原因で手荒れや皮膚炎を発症していた3人の外科医・看護師の経験談をお聞きください。 症状が重症化したことをきっかけに、自身の生活にどのような影響を受けたのか?
彼らの話すストーリーは、手荒れや皮膚炎に悩む医療従事者の方にとっては決して他人事には捉えられない部分があるかと思います

ラテックスアレルギーは人生を変える

「ラテックスアレルギーを発症したことで、私の人生、キャリア、家族、そしてすべての行動が変わりました。

Melita Taylor - 正看護師

重篤なアレルギー性接触皮膚炎は、外科医のキャリアを終了させる場合がある

「とても痛かったです。 仕事に影響が出て、休まざるを得ませんでした。 私のアトピー性皮膚炎は、外科医の仕事をあきらめない限り、良くなることはありませんでした。」

Dr. Chris Liao - 外科医

皮膚にひびが入り、指が化膿して手術

「手がひどくなり......小指に感染症を起こしました。 切開してドレナージするために手術室へ行く必要がありました」。

Ian Laws - 小児科看護師

敏感肌にも優しいラテックスフリーの医療用手袋とは?

アレルギー反応を引き起こす可能性のある従来のラテックス手袋とは異なり、ラテックスフリー手袋はニトリル、ビニール、ネオプレンなどの低アレルギー性素材で製造されています。敏感肌にも優しいように設計されたこれらの手袋は、耐久性や性能を犠牲にすることはありません。
例えばニトリル製の未滅菌検査用手袋は、耐久性が高く、柔軟で、穴が開きにくく、薬品にも耐性があるため、医療現場に最適です。医療機関がラテックスフリーの手袋を採用することで、より安全で快適な環境を患者さんや医療従事者の方々に提供できます。


これらのページの内容は医療従事者のみを対象としています。提供される情報は一般の方を対象としたものではありません。専門家以外の方は、閲覧にあたってはご自身の判断に委ねられます。