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Ansell Ltd. 2022年07月18日

アンセル、気候変動対策を加速するため、2040年までにネット・ゼロ(スコープ1および2)を発表

2022年7月18日:個人防護安全ソリューションのグローバルリーダーであるAnsell Limited(ASX:ANN)は、野心的な新しい中長期にかけての温室効果ガス(GHG)排出削減目標およびその他の気候リスク軽減施策を発表します。

アンセルは、科学的根拠に基づくスコープ1とスコープ 2の削減目標に取り組み、2040年までに自社事業でネットゼロ(カーボンニュートラル)を目指します。また、2030年までにスコープ1とスコープ 2の排出量を2020年度基準から42%削減するという中期目標も掲げています。これは、地球温暖化を1.5℃に抑えるというパリ協定の目標に沿うものです。アンセルは、自社事業における長期的な脱炭素化の取り組みに焦点を当てるとともに、限定的な残留排出量(10%未満)に対応するための信頼できる質の高いオフセット施策への投資を検討します。 

アンセルの包括的な脱炭素化戦略は、エンド・ツー・エンドのバリューチェーン(価値連鎖)を網羅し、以下の点に重点を置いています。

  • 化石燃料への依存度を減らし、一部の施設における再生可能エネルギーへの直接投資や、電力購入契約による再生可能エネルギーの調達を通じて、再生可能エネルギー源に移行すること

  • 合成原料への依存を減らし、循環型社会の実現に向けた製品・ビジネスモデルの革新。

  • バリューチェーン・パートナーシップと政策提言によるコラボレーション 

2040年のネットゼロ(スコープ1および2)目標を含むアンセルの脱炭素化戦略は、再生可能エネルギーの利用可能性、政府政策の支援、新興技術のさらなる開発と商業的実現性など、いくつかの外部要因に依存していると認識していますが、アンセルはこれらの目標や目的を達成するためにすべてのステークホルダーと連携することに尽力しています。  

長年にわたり、アンセルは環境への影響を低減し、気候リスクを軽減するための取り組みと資本に投資してきました。当社の取り組みが評価され、直近ではEcoVadisによる銀賞が授与されました。昨年、アンセルは、気候リスク評価、企業の環境目標の見直し、気候リスクのシナリオ・モデリングに関するかなめとなる作業を完了しました。この流れは、アンセル社が提唱する気候変動対策について、十分な情報を得た上で意思決定を行うための基礎となるものです。

アンセルは、大規模かつ複雑なサプライチェーン(供給網)を有しており、これは会社全体の温室効果ガス(GHG)排出量の大部分を占めています。アンセルは、エンドツーエンドのバリューチェーン排出量を削減するという大きな目標を掲げていますが、スコープ3の排出量削減目標に達するには、サプライチェーンやその他のステークホルダーとの更なる連携が不可欠です。アンセルのスコープ3排出量の大部分を占める調達品やサービス、および廃棄物回収処理による排出量は、分類が複雑なため、バリューチェーンから直接データを取り込み、ライフサイクル評価データを統合するための継続的な取り組みが必要です。アンセルの脱炭素化計画を推進するためにアンセルは、お客様、エンドユーザー、サプライヤー、その他の業界関係者とも協力して排出量の削減に努めます。今後、さらに調査を進めていく分野には、以下のものがあります。(i) 業務上の排出量削減に向けた完成品・原材料サプライヤーとの連携 (ii) 低炭素輸送・流通 (iii) 製品の使用期限 (iv) 環境にやさしい原材料また、アンセルは、製品の廃棄物回収処理に関する規制やインフラ関連の制約にも取り組んでいます。

GHG 排出量削減目標の改定に加え、アンセルは本日、以下を発表しました。

  • Climate Groupの RE100 および EP100 のイニシアチブに沿い、製造施設における再生可能エネルギーへの転換とエネルギー管理システムの改善を目指します。

  • これまでの水排出原単位の削減目標を、新たにウォーター・スチュワードシップ(企業が自ら水環境の保全に参画するプログラム)のコミットメントに刷新し、20年度を基準として、25年度末までに水の排出総量を35%削減を掲げます。この企業目標は、アンセルの各製造施設ごとに、流域レベルでの水ストレスと年間取水量を考慮した段階的な状況別目標で構成されています。

  • 国際自然保護連合(IUCN)と協力して、バリューチェーンにおける組織の自然資本の影響と依存性を評価し、改善に向けた取り組みと問題点の緩和のための計画を策定を掲げます。

これらの新規および修正されたコミットメントは、当社が以前に発表した以下の目標に沿ったものです。

  • 23 年度末までに、すべての製造事業所において埋立廃棄物ゼロを達成する。

  • 気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の勧告に22年度末までに完全に整合させる。

「これらの新しい目標とコミットメントにより、アンセルは、持続可能な開発施策の推進において、業界をリードし続けることを邁進します。環境管理運用の正式な取り組み、政策提言のための提携、製品管理運用のための革新など、既存のアプローチを加速させながら、社内およびサプライチェーン全体でより統合された協力関係を構築していく予定であり、この取り組みに是非みなさまもご参画ください。アンセルは、これからも人と地球を第一に考えていきます」と、マネージング・ディレクター兼最高経営責任者のNeil Salmonは述べています。

アンセルは、測定基準と目標に対する進捗を引き続き積極的に計測していきます。当社は、これらの気候変動対策目標の実施と実行に重点を置いていますが、アンセルは、少なくとも3年ごとに気候変動対策アプローチと関連する目標の見直しを行うことをお約束します。  

この発表は、Ansell Limitedの取締役会によって承認されたものです。 


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