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EN 388:手袋に関する欧州規格を理解する

Nadiah Johari
Nadiah Johari
EMAP Marketing Communications

鋭利な材料や工具、機械を扱う現場では、安全手袋に関するEN 388規格の理解が不可欠です。 この規格は、切創・摩耗・引き裂き・突刺しといった機械的リスクに対する手袋の保護性能について、試験方法を定めたものです。

この記事では、EN 388とは何か、手袋の耐切創性評価の仕組み、そして業務に合った耐切創手袋の選定方法について解説します。

 

 

手袋の「EN 388」表示はどのような意味ですか。

EN 388の等級は、盾のピクトグラムの下にある数字と文字で表示されます。

例:EN 388:4X42DP

EN 388評価チャート(クイックリファレンス)

EN 388評価チャートは、保護手袋の耐摩耗性、耐切創性、耐引裂性、耐突刺性、耐衝撃性の各試験について説明したものです。 性能レベルを比較し、作業に合った手袋を選ぶ際にお使いください。

性能レベル評価

コード 保護タイプ 評価スケール 性能レベル レベルの意味
A 耐摩耗性(単位:サイクル) レベル1~4 レベル1:100
レベル2:500
レベル3:2000
レベル4:8000
レベルが高いほど、摩擦や表面摩耗への耐性が高いことを示しています。
B 耐切創性(クープテスト/指数) レベル1~5またはX レベル1:1.2
レベル2:2.5
レベル3:5.0
レベル4:10.0
レベル5:20.0
レベルが高いほど、刃物による切創への保護性能が高いことを示しています。
C 耐引裂性(単位:N) レベル1~4 レベル1:10
レベル2:25
レベル3:50
レベル4:75
レベルが高いほど、素材の引き裂きへの耐性が高いことを示しています。
D 耐突刺性(単位:N) レベル1~4 レベル1:20
レベル2:60
レベル3:100
レベル4:150
レベルが高いほど、鋭利な物体による突き刺しへの保護性能が高いことを示しています。
E EN ISO 13997 耐切創性(TDM試験、単位:N) レベルA~F A:耐切創性が最も低い
F:耐切創性が最も高い
アルファベット順で後ろにいくほど、素材の切断に大きな力が必要であることを示しています。
F EN 耐衝撃性 P 「P」は、その手袋が耐衝撃性試験に合格したことを示しています。 「P」は、その手袋が耐衝撃性試験に合格したことを示しています。

耐切創性試験の種類

クープテスト

  • 回転刃が手袋の素材を切断するまでのサイクル数を測定します。
  • レベル1:基本的な保護
  • レベル5:クープテストにおける最高レベルの保護

注:最新の高性能手袋では、刃の摩耗により試験精度が低下する場合があります。

EN ISO 13997 耐切創性(TDM試験)

  • 素材の切断に必要な力(単位:N)を測定します。
  • A:耐切創性が最も低い
  • F:耐切創性が最も高い
  • 耐切創性が高い最新の手袋について、より信頼性の高い評価が得られます。

両方の評価が併記されている場合、高リスク環境では一般にA~Fの耐切創性評価がより重要な指標となります。

作業に適した耐切創手袋の選び方

作業内容ごとの適切な保護レベル

保護対象の作業 保護のためのタスク
軽作業
組み立て、梱包、一般的な資材の取り扱いなどの作業
• 耐切創性レベルが低い手袋を選択する (ISO A~Bまたはクープレベル1~2)
• 柔軟性と手先の動かしやすさを重視
中程度リスクの作業
自動車製造、倉庫業務、建設作業
• ISO C~Dまたはクープレベル3~4の手袋を選択する
• 耐切創性と快適さのバランスに優れる
高リスクの作業
板金の取り扱い、ガラス加工、重工業作業
• 耐切創性の高いISO E~Fの手袋を選択する
• 切創リスクの大きい環境向けの設計

安全手袋を選定する前に、必ず実際の危険レベルを評価してください。 EN 388およびHyFlex™作業用手袋の詳細をご覧ください。


適切な耐切創手袋を選択するためのヒント

手袋の評価表示を誤解している作業者は多く、結果として適切でない保護具を選択してしまうことがあります。

よくある間違い:

• 「レベル5」の評価のみを頼りにしている。 「レベル5」はクープテストの評価に過ぎず、ISOの耐切創性評価を示すものではありません。
• EN ISO 13997 耐切創性(TDM試験)を見落とす。 手袋の耐切創性は、必ずA~Fの耐切創性等級で判断してください。
• かさばりすぎる手袋を選択する。 手先の動かしやすさや生産性が低下することもあるため、保護性能は高ければ高いほどよいとは限りません。
• 危険度に見合わない手袋を選択する。 必要な保護レベルは業界によって異なります。


EN 388の手袋評価システムを理解すれば、安全性・快適性・機能性の適切なバランスをとることができます。 正しい知識を身に付け、職場の安全対策がコスト削減や事業保護にどのように繋がるかを把握しましょう。

作業内容ごとの適切な保護レベル


EN 388耐切創手袋を使用する業界

EN 388認証手袋は、鋭利な素材や摩擦で摩耗を生じやすい資材を扱う業界で広く使用されています。

主な使用業界は以下のとおりです。

• 金属加工
• 自動車製造
• 建設
• 倉庫・物流
• 航空宇宙・防衛

多くの職場において、耐切創手袋は個人防護具安全プログラムの要となり、ケガの削減と職場全体の安全性向上に寄与しています。

よくある質問

はい。危険レベルに合ったEN 388認証手袋を使用すれば、切創によるケガを大幅に減らすことができます。
EN ISO 13997 耐切創性(TDM試験)においては、レベルFが最高評価です。
突刺しを完全に防ぐことができる手袋はありません。 EN 388の耐突刺性評価が高いほど耐性は高まりますが、完全な保護を保証するものではなく、
針刺しに対する保護を示すものでもありません。
当該モデルの手袋に対し、ある特定の試験が実施されなかった、あるいはその試験の対象ではなかったことを意味します。

 

 

 

耐切創性レベルの詳細や、用途に合った手袋の選び方については、ガイドの全文でご覧いただけます。

ダウンロードする

注:性能レベルは保護の種類に応じて、サイクル(耐摩耗性)、指数(クープテスト)、N(TDM試験および突刺試験)など、さまざまな試験方法や単位を使用して測定します。

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